米商務省べいしょうむしょうは２５日にち、昨年さくねん１０～１２月期がつの国内総生産こくないそうせいさん（ＧＤＰ）の速報値そくほうちを年率換算ねんりつかんさんで前期比ぜんきひ３．３％増ぞうと発表はっぴょうした。引ひき続つづき驚おどろくほどの堅調けんちょうぶりを示しめし、経済けいざいの力強ちからづよさが際立きわだった２０２３年ねんを締しめくくった。

消費者しょうひしゃと企業きぎょうは共ともに支出ししゅつを継続けいぞくし、リセッション（景気後退けいきこうたい）の予測よそくを打うち負まかした。

７～９月期がつきの４．９％増ぞうからは伸のびが鈍化どんかした。前期ぜんきは消費者しょうひしゃがサービスや物品ぶっぴんに対たいする支出ししゅつを惜かしまなかった。２３年通年ねんつうねんのＧＤＰ伸のび率りつは２．５％と、底堅そこがたい水準すいじゅんを示しめした。

調査会社ちょうさがいしゃファクトセットによれば、１０～１２月期がつきのＧＤＰはエコノミストらが予測よそくした１．５％増ぞうを大幅おおはばに上回うわまわった。消費支出しょうひししゅつや企業投資きぎょうとうし、政府支出せいふししゅつ、住宅状況じゅうたくじょうきょうの改善かいぜんなどが追おい風かぜとなり、広範こうはんな経済強化けいざいきょうかを実現じつげんした。

米経済べいけいざいの約やく３分ぶんの２を占しめる消費支出しょうひししゅつは、前四半期ぜんしはんきの３．１％増ぞうをわずかに下回したまわったが今期こんきも２．８％と、好調こうちょうぶりを示しめした。一方いっぽう、企業支出きぎょうししゅつは１．４％から１．９％に加速かそくした。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアディレクター、スコット・ホイト氏しは、報道向ほうどうむかいけ発表はっぴょうで「見通みとおしは明あきるく、経済けいざいは今年ことしも好調こうちょうが続つづくだろう」と述のべた。

米経済べいけいざいはこの数すうカ月げつで少すこし落おち着つきを見みせているが、こうした減速げんそくが連邦準備制度理事会れんぽうじゅんびせいどりじかい（ＦＲＢ）による早期そうきの利下りさげの道筋みちすじを維持いじできるほど十分じゅうぶんなものかは不明ふめい。

２５日にちの結果けっかは米経済べいけいざいが依然堅調いぜんけんちょうに成長せいちょうしていることを示しめす一方いっぽう、インフレ再燃さいねんに関かんする不穏ふおんな兆きざしは一切見いっさいみられなかった。

変動へんどうの大おおきい食料品しょくりょうひん・エネルギーを除のぞいた個人消費支出こじんしょうひししゅつ（ＰＣＥ）価格指数かかくしすうは、１０～１２月がつを通つうじ２四半期連続しはんきれんぞくで２％を維持いじ。連邦準備制度理事会れんぽうじゅんびせいどりじかい（ＦＲＢ）の目標もくひょうを保たもった。